よみもの
体の変化について
そんなに無理をしてるつもりはない。でもなぜか調子が悪い。と感じられている方
多いと思います。
東洋医学では、調子が悪くなる(病気の)原因を、
外からの原因、
内からの原因、
それ以外
に分けて考えています。昔の書物に書かれています。
一つ一つ、説明していきましょう。
外からの原因→気候の変化
昔は、冷暖房もなく、気候の変化に大きく左右されていたとはいえ、現代人も、
急に寒くなると、気温の変化についていけず、風邪をひいたり、雨の降る前に、
膝などの関節が痛くなったりと、気候によって病気になることがあります。
東洋医学では、気候の変化である風・寒・暑・湿・燥・火に、
それぞれに「邪」をつけて、外部から体に入ってきて、悪さをすると
考えています。
今でも、「かぜ」のことを「風邪」と書くのは、そのなごりです。
内からの原因→過度の感情
現代に置き換えると、ストレスなどが当てはまります。
東洋医学では、努・喜・憂・思・悲・恐・驚。これらの感情が、
いき過ぎたり、長期にわたって特定の感情に陥ると、気血のめぐりが悪くなり、
臓腑を傷つけ病気になると考えてられています。
それ以外→食事、労働(労働中の姿勢など)、
古傷、SEXの不節制
食事のこと
体の細胞は全て食べ物からできているのです。
だから、どれだけ食べるか、どんなものを食べるかってとっても重要です。
今では、飢餓ということはあまりないですが、ダイエットしすぎも栄養が
取れないことは、体に悪いですし、逆に食べ過ぎると、消化不良をおこし、
代謝不良等につながり病気になります。糖尿病や高脂血しょうなどがこれに含まれます。
東洋医学では、味の違いで、酸・苦(にがい)・甘・辛・鹹(しおからい)に
食べ物を分け、ほどよくバランス良く食べるといいのですが、どれかの味を
食べ過ぎたり、食べなかったりするとバランスが偏り、病気になると
考えていました。
労働のこと
仕事や家事などでする習慣的な姿勢が原因で、体の不調がおこります。
東洋医学では、同じ姿勢を長く続けることは、臓腑を不調にすると
考えられていました。視すぎると心を、横になりすぎると肺を、座りすぎると脾を、
立ちすぎると腎を、行動しすぎると肝を痛めるという具合です。
やはり現代でも、パソコンをよく使うお仕事の人は、肩こりになりやすかったり、
座ることが多かったり(特に運転時間が長い人)、立ち仕事や重い荷物を持つ人は、
腰痛に悩まされていたりしますよね。
あと、労働や運動のしなさすぎというのも、気血のめぐりが悪くなり、
体調を崩します。これも、今と昔の考え方は同じです。
古傷などの血行不良、外傷だけでなく、手術の後の傷、
上記に書いたいろいろな原因で内臓の気血のバランスが悪くなって、血行不良が
おこります。
東洋医学では、長期間の血行不良を「?血(おけつ)」と言って、
体に悪影響を及ぼすものと考えられています。わかりやすく書くと「悪血」でしょうか。
手術痕が原因で消化不良をおこしたり、腸閉塞の原因になったり、捻挫などの昔の
けがが原因で姿勢偏り、腰痛などの原因になっている場合もあります。
と、病気や不調になる原因はいろいろ考えられます。
どれか一つが原因になることは少なく、複合して不調をつくりだしています。
施術を通して、患者さんの体を診ていると、誰でも何らかのバランスの崩れが
みられます。全身をくまなく診て鍼灸施術をし、内臓の活動バランスを整えた後、
背骨や骨盤も調整し姿勢のバランスも整えていきます。
また、日常の習慣を聞き出し、見直すことで、体調改善につなげていきます。
次はお肌のことについてお話ししたいと思います。 >>>